早くも夏本番
2013-06-23


禺画像]
昆虫の世界は早くも夏本番と言う雰囲気を漂わせ始めました。
それを実感させるのが、草むらの奥から聞こえるギーッチョンと言うキリギリスの声。
でも声はすれども姿は見えずで深追いは断念。葉っぱの上の昆虫探しに専念しました。
まず見つけたのがこれ。オレンジ色に散らばる白点。これだけでぴんと来ました。 禺画像] くるっと方向転換してくれたので、全容がはっきり。
植物に付く白渋病菌類を退治する益虫・ムーアシロホシテントウでした。
この観察地では、極くたまにしか目撃出来ない小形のテントウムシです。
植物を救う為に、いざ参上!って言う感じでしょうか。小粒だけど頼もしい。 禺画像] 益虫も害虫も区別なく獲物にしてしまうと言う点でカマキリの位置づけはいかに?。
とにかくここに来ての数の増加ぶりは目覚ましいものがあります。
これは緑色型のハラビロカマキリ幼虫。今の草むらにずばり似合う擬態色です。
自慢の鎌を構える姿もすっかり板に付いてきた感じ。カメラポーズもばっちり。 禺画像] 流石のカマキリ幼虫も、これを捕らえる事は困難でしょうね。逆に襲われかねません。
ハラビロトンボ。小形ですが、ずんぐりとした体形からは、逞しささえ感じられます。
時々飛び上がっては、何かの小昆虫を捕らえていました。 禺画像] このトンボの何よりの注目点は顔面。メタリックに光る青い鼻面はオスの特徴です。
今日の陽射しを受けて輝いていました。
今は麦わら色ですが、成熟したオスは黒地に青白い粉をふく精悍な姿に変身する筈。
ぜひその体色とこの鼻面の組み合わせを目にしたいものです。
この地を離れずに、無事成長する事を祈るばかり。 禺画像] ここの所ずーっと注目しているエノキの木に立ち寄ってみました。
目的はここに住むアカボシゴマダラ幼虫を確認する事。今日も葉っぱの上にいました。
しかし様子が変。いつもはじーっと伏せの姿勢なんですが、動きを見せています。 禺画像] 暫くすると、葉っぱの表面を撫ぜる様に、頭を左右に動かし始めました。
良く見ると、口元に白い真綿みたいな糸が確認出来ます。
どうやら、これを葉の表面に張り巡らせようとしているみたい。
カメラをかなり接近させましたが、気にせず作業に熱中していました。 禺画像] 作業完了で、いつもの様に、伏せのポーズに戻って、固まってしまいました。
お尻の周囲の葉っぱに、先ほど張り巡らせた糸の塊が白く写っています。
張り巡らせた糸で身体を安定させて、ねぐらとする習性がある様です。
昼間から呑気に寝込んでいる様に見えても、結構大変なんですね。

※6/23に都内で撮影
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